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[2008/08/21 03:48]
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免疫は自然治癒力の主役
自然治癒力とは
それこそが人間がもつ生命力そのものです。 体を健康な状態に維持するためには、
(1)体の機能のバランスや秩序を正常に保つ(恒常性維持) (2)病原菌など異物の侵入、変質した自己細胞を殺傷して体を守る(自己防衛=生体防御) (3)傷ついたり古くなった細胞を修復したり新しいものに交換する(自己再生=修復・再生) の仕組みを十分に働かすことです。
本来、これらの自然治癒力の3本柱は、私たちの身体に自然に備わっているものです。 (1)「恒常性維持機能」とは体の外部環境の変化、あるいは体内の生理機能のバランスの乱れに対して、自然に身体の状態を恒常的に一定に保とうとする働きです。 例えば、外気の温度が極端に変動しても、体は熱の放散と生成を調節することによって、体温が著しく上がったり下がったりすることはありません。また、水を飲みすぎても、多量の汗をかいても、尿の量を調節するホルモンの作用によって、体内の水分量は常に一定に保たれます。運動によって酸素の消費量が増えれば、心臓の脈拍は早くなって血液循環を促進します。このような恒常性維持機能は、主に自律神経や代謝エネルギー、内分泌(ホルモン)の働きによって調節されています。
自律神経を例にとっても、自律神経の交感神経と副交感神経は、交感神経→興奮させる(職場でのミス、全力運動、夫婦喧嘩などのストレス)、副交感神経→リラックスさせる(音楽を聴きながらくつろぐ、お風呂でゆったり、歩く)、という具合にそれぞれ相反する方向に働き、健康なときには常にバランスを保っていますが、この2種類の神経のバランスが崩れ片方に偏ると、さまざまな病気をもたらします。 例えば、リラックスモードの副交感神経が優位になるとリンパ球が増え→アレルギーなどを引き起こし、興奮モードの交感神経が優位になると顆粒球が増え→ガンなど組織の破壊を引き起こします。(免疫は体内システム全体に関っている)
(2)「自己防衛機能」 (3)「自己再生機能」 これらの自然治癒力が、微生物、ガン細胞、その他の潜在的な有害物質に対して体を守るための身体の自己防衛方法です。
もし、患者自身にこれらの自然治癒力がなければ、手術などという療法ははじめから成り立ちません。いかに名医が執刀しようとも、患者当人に治癒力がなければ、切除された臓器は切除されたままで再び正常に回復することはありません。体の表面にできたキズもふさがらず、そして、どのように抗生物質を投与しようとも、消毒薬を用いても、やがて、その部位は化膿し、腐っていくのが自明だからです。
自然治癒力を高めるには
自己再生機能と自己防衛機能を同時に高めることが求められます。
自己再生機能は、人間が生を受けた時にすでに遺伝子によって受け継がれているもので、細胞に記憶されているものです。その遺伝子の記憶に従って、壊れた細胞は再生されます。そのためには、人間の細胞がタンパク質で構成されているということから、数多くのアミノ酸をバランス良く摂ることが必要です。
自己防衛機能を高めるには、主に各細胞にひとつづつ存在する抗酸化酵素SOD(スーパーオキシドジスムターゼ=超酸化物不均化酵素)、白血球に存在するマクロファージやリンパ球、そして顆粒球の、4種類の戦士をバランスよく強化する必要があります。健康な状態時の全白血球の中に占める割合はマクロファージ 5%、リンパ球 35%、顆粒球 60%です。
自己防衛機能こそが自然治癒力の要
・自己防衛機能において、4種類の戦士の内、リンパ球の免疫戦士の役割は決定的です。この免疫戦士の免疫力の発揮なくして自己防衛機能は機能いたしません。
・さらにマクロファージが産生するサイトカイン(トランスファー因子、インターフェロンなど)も、メッセンジャー(情報伝達)、コントロール(制御)物質として、細胞の活性化、成長、分化をコントロールするという大変重要な働きをしています。 免疫物質であるサイトカインは、近年、免疫系だけではなく、神経系、内分泌系の生体の重要な機能も調節している、生理活性因子であることも判ってきました。
・白血球に占める割合が60%と最も多い顆粒球は、いわゆる免疫を持っているわけではありませんが、「非自己」に対しては、貪欲に体内に入った圧倒的に多い数の、比較的大きな細菌のほとんどを処理する働きをします。 しかし実は顆粒球の役割は、リンパ球と共に免疫バランスに深く関り、交感神経と副交感神経の自律神経にコントロールされながら、時には「自己」細胞の変質に多大な影響をおよぼします。
リンパ球と顆粒球のバランスが極端に崩れるといろいろな疾病に見舞われます。 例えば、リラックスモードの副交感神経が優位になるとリンパ球が増え→アレルギーなどを引き起こし、興奮モードの交感神経が優位になると顆粒球が増え→ガンなど組織の破壊を引き起こします。 が、そのバランスは、日中、昼夜、季節、地域ごとに時々刻々変動するものであり、その都度どちらかに優位が偏りますが、よっぽどの極端なストレスが持続的に無い限り、日常は自然に治癒されるものです。
-免疫と自然治癒力-
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