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[2008/08/21 03:53]
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漢方とは? 西洋医学との違い
西洋医学は、主に病気や個々の外見的症候の除去と生命の保全を 命題として、西洋的自然科学の論理を背景として発展してきました。 しかし、自然科学に基くが故に臓器の局所的な病変の分析や生体の化学的な分析に終始し、個々の異常に対して局所的に対応することが多いのが現状です。 これに対して漢方医学は、全体的総合的に病気をとらえて、 「治す事・癒す事」を最大の目的として治療を施してきました。
別の角度から見ると西洋医学では、X線検査、生化学的検査、 病理学的検査など分析的手法により得られる情報により診断を下し、 病名を決定し、その原因や症状を除去する複数の薬を処方します。 一方で漢方医学は病人個人の病態の分析を重視し、 その病態に適する薬(通常は1種類多くて2種類の漢方薬)を 処方します。
その結果西洋医学的には異なる病気に対して同じ漢方薬が 用いられることもあれば、風邪という病気ひとつとっても多種多様な 処方があります。 この概念を示す「異病同治・同病異治」という言葉が漢方医学と 西洋医学の違いを端的に物語っていると言えるでしょう
中医学との違い
中国医学を源として日本に伝来し、独自に発展を遂げた 日本の伝統医学、民族医学を総称して東洋医学といいます。 その中でも種々の自他覚症状と漢方医学的他覚所見 (舌診・脈診・腹診)を体系的にまとめた「証」にしたがって 治療を行う医学を、江戸時代に日本に入ってきた オランダ医学の別名である「蘭方」に対して「漢方」と 呼ぶようになりました。 日本と中国では同じ漢字を使いながらも長い歴史の中で 漢字の意味も用法も日本語の中で異なった発展を遂げたように、 中国の医学である中医学も日本漢方の世界で変貌を遂げました。 日本と中国での気候風土の違い、そこからくる体質の相違、 生薬の種類や品質の相違を補うための処方や服用法が 日本独自に工夫され、さらには日本独自の漢方薬も考案されました。
小説で有名な華岡青州の作った「十味敗毒湯」は現代でも 健康保険適用の漢方薬のひとつとして用いられています。 「証」を診たてるという共通の考え方はありますが、 漢方は「理論より実践」という考えをとり、既存の漢方薬を 中心に据えての発想であるのに対して、 中医学の薬は陰陽五行説などのより複雑な理論を加味して 生薬を中心に据えた方法をとります。
日本漢方は新しい処方を作りづらい欠点があり、 中医学には生薬構成の変化に伴い効果が不確定となる面が生じる 欠点をもち、理論が複雑になればなるほど何段階にも亘る帰納法を 使わざるを得なくなり、真理から遠ざかる欠点が危惧されます。 一概にどちらがよいともいえないところです。
ここで出てきた医師のレベルという観点から考えると 日本における漢方医療は必ず西洋医学の医師免許を持った 医師によって行われています。漢方(または中医学)を 西洋医学的に評価しつつ用いる医師の数が圧倒的に多いことが 中国における中医学医療との大きな違いになっています。 とはいうもののまだまだ正統な「証」に基づく診断で漢方薬を 処方する医師が全てではなく、病名と漢方薬を単純に結び付けて 西洋薬のバリエーションとしてしか漢方薬が処方されない場合も しばしばです。すなわち漢方薬を用いていても必ずしもそれは 漢方医療とはいえず、逆に漢方薬と西洋薬を併用していても それが漢方理論からの結論であれば それは正しい漢方医療であるとも言えるわけです-e−kampo参照−
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